アルツハイマー病の一因が「歯周病」である可能性が出てきたとの実験結果が発表されました。

歯周病もアルツハイマー病もよく耳にする病気ですが、まさかここにつながりがあるとはと驚きです。

今日はアルツハイマー病と歯周病、その原因菌が作り出す「酪酸」についてまとめてみました!

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【アルツハイマー病の一因に歯周病?】

アルツハイマー病とは、認知症の一種であり脳の神経細胞が徐々に死滅していき、脳の機能が失われていく疾患です。

神経細胞の死は最初のうちは記憶などをつかさどる海馬周辺から始まり、徐々に脳全体に広がっていきます。
発症後は平均的に10年で死に至るとされています。

最初は物忘れなどから始まるのですが、だんだんと時間や場所、人の顔がわからなくなり、最終的には身の回りのこと、食事・お風呂などもできなくなり歩くこともできなくなってしまいます。

私自身祖母が認知症を患ってもう10年近く経ちますので、現在寝たきりになってしまった祖母を見ると元気だった時の事などを思い出してしまいます。

〈歯周病が一因に?〉

このアルツハイマー病を引き起こす原因の一つに「歯周病」の原因菌が作り出す「酪酸」が関係があるという実験結果がでました。

歯周病は成人の約80%がかかっているとされています。
この実験結果が本当だとすると、歯周病予防がアルツハイマー病の予防にもつながってくるということになりますね。

歯周病というのは細菌の感染によって引き起こされる「炎症性疾患」です。
歯と歯肉の溝に汚れが溜まり、そこに細菌が停滞し炎症を起こして赤くなったり腫れたりといった症状が現れます。

進行すると、歯周ポケットの溝が深くなり、歯を支える土台が溶けてしまって歯がぐらぐらと動くようになってしまいます。

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【歯周病菌が作り出す酪酸が原因?】

まだ仮説の一つに過ぎないのですが、歯周病菌が作り出す「酪酸」がアルツハイマー病の一因ではないかと言われています。

酪酸とは、歯周病の原因菌である「ジバリス菌」などが作りだすものですが、酪酸菌というのもあり、この酪酸菌は大腸がん予防やダイエットにも効くとされている菌です。

この酪酸が細胞内に取り込まれると、体内での酸化反応が組織や細胞などに害を与える「酸化ストレス」というものを起こし、細胞を壊してしまう可能性があるそうです。

全然つながりがないと思っていましたが、アルツハイマー病と歯周病には密接なつながりがあったと知り、歯周病の放置は危険だと思いましたね。

もちろん歯周病だけが原因というわけではありませんが、アルツハイマー病予防以前に口腔内のケアとしても歯周病はきちんと治療しておくべきですね。

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