政府が、2018年度の各企業の有給休暇について「3日増」を目指すという目標を掲げているようですが、そもそも有給休暇をきちんと取得している人はどのくらいいるんでしょう?
3日増えたところで有給休暇を取得できなければ、それはあまり意味のないことなのではないか?という声も挙がっているようです。
【有給休暇取得日数を3日増を目標に】
政府は、2018年度の各企業の有給休暇取得について前年比の「3日増」を目指すという方針を固めたそうです。
有給休暇を増やした企業に対しては助成優遇措置を講じるなどの仕組みも導入する予定ということで。有給休暇を3日増やすことにより家族とのふれあいや親子一緒に地域行事に参加できる時間をふやしてもらいたいということです。
しかし、この政策には疑問点もいくつか指摘されています。
【有給休暇を増やすことよりも取得しにくいという環境を改善するべきでは?】
この政府の目標に対して「そもそも1日も消化できない」という声も多数挙がっているようで…。
会社によって有給休暇に対しての考え方などに違いはあるものの、大半の方は「みんなに迷惑がかかるから取得しずらい」と思っているようです。
実際に私の周りでも有給休暇を使い切っているという人はなかなかいません。
私が会社勤めをしているときは、普通のオフィスワークとは違ったので自分のやるべき仕事さえ落ち着けば有給を取りやすい環境ではありました。
さらには、先輩方も積極的に有給を消化していたので、後輩の自分も取得しやすいという環境だったんです。
しかし、このように有給を取得しやすい環境というのはまだあまり少ないのではないかと感じます。
「先輩が取ってないのに自分だけ取るのは…」「休んだ分他の人が自分の仕事をしなければいけないから気まずい」などなど、取りたくても取れないというのが現状ではないかと。
そうなると、いくら有給休暇の日数を増やしたところで根本的には解決しませんよね。
日数を増やすことよりも、有給休暇を強制的にでも取得する制度の方が必要なのではないか?
そういった現場の声も反映させて、検討してほしいものですね。