兵庫県伊丹市内でヘビに噛まれた男子児童が一時意識不明の重体になるという事故がありました。
伊丹の公園で噛まれたということで、この蛇はヤマカガシではと言われています。
今回は、ヤマカガシに噛まれてしまった場合の応急処置方法や治療法などについてまとめてみました。
目次
【ヤマカガシとみられる蛇に噛まれた男子児童が重体に】
兵庫県伊丹市内の公園にて、29日の午後6時ごろ小5男児が右手首を蛇に噛まれたそうです。
同日の午後8時ごろには男児の母親から「子供が蛇に噛まれ血が止まらない。頭痛がしている」と119番通報がありました。
その後児童は病院に搬送され、一時意識不明の重体になりましたが現在意識は戻ったということで本当によかったです。
噛んだ蛇は男児の友人が捕獲し、母親に渡しており、30日に伊丹署で引き取ったそうです。
医師によると、「ヤマカガシに噛まれた際の傷跡に似ている」とのことから噛んだ毒ヘビはヤマカガシではないかと思われています。
【ヤマカガシって?噛まれたらどうしたらいいの?】
ヤマカガシとは、日本固有種で、本州四国、九州、新潟県の佐渡島や長崎県の五島列島などの一部の離島にも生息しているそうですが、小笠原諸島や北海道には生息していないヘビです。
毒へびの一種で、水田や河川敷などの水辺に好んで棲むそうで、一般的には毒ヘビだとあまり知られていないということです。
体長は100㎝ちょっとで、頭から首にかけて赤色や黄色、黒の斑紋があります。
気性は荒く、安易に手を伸ばしたりなどすると威嚇してくるそうです。
〈ヤマカガシの毒とはどんな毒なのか?〉
ヤマカガシの毒は、溶血毒であり、目に入ってしまえば角膜炎を引き起こしたり、噛まれた場合には頭痛や吐き気、脳出血を引き起こすこともあり、最悪の場合は死に至る猛毒ということです。
痛みがなく、症状が出るまでに数時間かかるということで、歯茎や古傷からの出血、皮下の出血、リンパ腫の腫れなどがあるそうです。
また血尿や尿がでないといった症状も起ることがあります。
〈噛まれた場合の応急処置方法は?〉
もしもヤマカガシに噛まれてしまった場合には
1.傷口の心臓に近い方をタオルできつく縛り、数分おきに緩めて血を流す。
2.毒を吸い出す。口で吸いだす際には口内に傷がないか確認し、よく口をすすぐ。
3.傷口の消毒をする。
4.患部を冷やさない
5.安静にする
を行ってください。
いつ、噛まれたりするかわからないので応急処置方法を知っておくと役に立つことがあるかもしれませんね。